急性上気道炎ってどんな病気?

どんな病気ですか?

急性上気道炎は、いわゆる かぜ(風邪) のことを指します。
鼻・のど・気管などの上気道にウイルスが感染して炎症を起こす病気です。
主な原因はウイルス感染で、細菌によるものはまれです。
多くの場合、自然に治る病気です。

主な症状

・鼻水・鼻づまり
・のどの痛み
・せき・たん
・発熱(38℃前後)
・声がれ
・食欲の低下、元気がない

症状が続く期間は、体力や年齢によって異なります。
通常は 5〜7日ほどで自然に回復 します

治療について

急性上気道炎の多くはウイルス性のため、抗生物質(抗菌薬)は効果がありません。
治療は、症状を和らげるための 対症療法 が中心です。

主な治療内容

– 発熱や痛みに対して:解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンなど)
– 咳や鼻水に対して:咳止め・去たん薬(カルボシステインなど)・鼻炎薬など
– のどの炎症を和らげる:うがい薬・トローチなど

ご家庭で気をつけること

・水分をしっかりとる
 → 脱水を防ぎ、のどの痛みもやわらぎます。
・安静に過ごす
 → 無理をせず、体を休めることが自身の免疫力を助け、回復への近道になります。
・室内の加湿・換気
 → 乾燥を防ぐと、のどの痛みや咳が軽くなります。
・食事は無理せず、消化のよいものを
 → おかゆ、スープ、ゼリーなどがおすすめです。

こんなときは医療機関を受診してください。

– 高熱(38℃以上)が3日以上続く
– 呼吸が苦しそう、ゼーゼーしている
– 水分がとれない、尿が少ない
– 顔色が悪い、ぐったりしている
– 耳の痛みや、ひどい咳が続く

注意

ほとんどの急性上気道炎は自然に治ります。
しかし、まれに中耳炎や肺炎に進行することもあります。
気になる症状があれば 早めにご相談ください

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